サイクルエキスポでThuleのブースがあり、出展して居る関係者の方とも、少しだけこのお話しが出来たので、暖めて居たこのお話しを放出するとします。
ハルヒル前には注意喚起も兼てお伝えしようかな、とは思って居たのですが⋯⋯。
僕のサイクルルーフキャリアは二年程前に新車購入と併せてディーラーに注文した、メーカー純正のThule製品なのですが、ダウンチューブをアームの握力で握って固定し、両輪の下をストラップで止めるタイプです。
で、問題なのがそのダウンチューブを握るハンド部分なのですが⋯⋯
〈スーリー プロライド 591〉
このタイプを持って居る方はご注意下さい。見ての通り弧の浅い( )でダウンチューブの上下のみを挟むタイプ。前後輪ホイールのストラップ以外では、奥のアーム部分と合わせて匚の3方向と握力のみで固定。当然、手前方向(車から見て両側(外側)に広がる方向)は、物理的に何も固定が在りませんので、握力が横風に負けたり、太いカーボンのダウンチューブにパワーが掛かり、歪みや変形が生じて匚の締め込みの径より小さくなれば、すっぽ抜けます。てか、すっぽ抜けました💦
北関東道は東北道から関越方面に西進する時に右手に赤城山が見える区間があると思いますが、其処が、だだっ広い平野区間の北側に赤城山だけドーンッて感じで聳えて居るもんですから何時通っても結構な北風の強風なのです。
僕は昨年の榛名山試走からの帰り道、高崎ICから高速に乗って、東北道方面に東進して直ぐ、走行車線を走行中に、
「バターンッ‼️」
と云う大きな音と共に、運転席上に積んであるロードが、追い越し車線側に真横にブッ倒れ込みました。当然、カーボンチューブとは云え、アームの固定はガッツリ握力掛けて固定して居ました。にも拘らずです。
幸い追い越し車線や後続に他の車両が居なかった事と、ホイールのストラップは外れなかったので大事には至りませんでしたが、車の天井が凹み、フロントギアのアウターリングが歪みました。若し高速道路上に落下してバイクが全損して居たら⋯⋯否!バイクで済めば良いですけれど、其の事によって他の車の交通事故を誘発して居たら、と思うと、今でもゾッとします。
それと、高速道路上の狭い路肩に生身で出て、走行車線から1メートルも無い所に立ってバイクを積み直したので、とても危なかったです。
同乗して居た同僚にも、車両後方で交通誘導させてしまったり、車内から積み直しの手伝いをさせてしまったりと、危険に晒して仕舞いました(其の節は御免なさい⋯⋯)。
ダウンチューブ周囲に、Thule純正で別売りオプションのカーボンチューブ保護用の板を巻いて居たのも、すっぽ抜けの滑りに影響があった可能性も高いです。
以来、僕はホームセンターで購入して来た、トラックの積荷等に使うラチェットベルト、あれをトップチューブに巻いて(巻く部分には先程のチューブ保護部品を巻いて活用して居ます)、反対側のキャリアレールに固定して居ます。
そして、ダウンチューブの握る部分は、元からゴム素材なので、先程の保護板は巻かずに其の儘握らせて固定する様にしました。
こんな感じです。
このバンド方式なら、多分大丈夫ですかね。
考えた対策の第2候補だったのですが、若しバンドが面倒なら、握って固定する手の匚の部分を、短めのストラップバンドとかワイヤーロックで、アームとダウンチューブ毎、纏めて締めてループしてあげても、すっぽ抜けは防止できるかも知れませんね。
対して最新のバージョン品はこちらみたいです。
〈スーリー プロライド 598〉
此れならば、ハンド部分を締めれば匚ではなく囗で物理的に4方向ロックされるので、握力がヘタろうが、横風に煽られようが、ダウンチューブが抜けてしまう事も無さそうですね。こっちが良かったなぁ⋯⋯
若しくは前輪ロックタイプ。
これも多分大丈夫そうです。
ハルヒルに出る方(其れ以外の方もですが⋯⋯)で、僕と同じタイプのキャリアを使って居る方はご注意下さい。
事故後のThuleさんへの報告メールや、先日のサイクルエキスポのThuleブースの方にもお伝えしたのですが、僕はこのキャリアを気に入って使って居ますのでThuleさんにはクレームを入れる気持ち等は全く有りません。
が、他の方の安全の為にも、サイクリストの皆様にはこの情報は拡散して戴いても僕的には構いません。
皆さんも気を付けて、天井キャリア使って下さいね。